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  • 執筆者の写真mika

食養生について

ご存知ですか。


日本の伝統的な和食文化はユネスコ無形文化遺産に登録されているほど世界に認められた素晴らしい食文化なのです。


よく外国人の方と話をすると、

「日本人はどうしてそんなに痩せている人が多いの?」

「太った人は極めて少ないよね、どうして?」

などとという質問の回答に、ただ単に「和食はヘルシー(健康的)だから」では説明不足だな〜、と感じます。 先進国の中で肥満が少ないのは事実ですが、それに加えて世界で最も長寿の国であるのも、食生活に鍵があるのです。


伝統的な日本人の食事 日本伝統の食生活とは以下の2つが重要となります。

①お米を主食とした「一汁三菜」が基本


その比率として

穀物5:野菜2:旬の肉や魚など1

のバランスで栄養を十分に取ることが理想とされています。

主食の穀物とは、お米をはじめとし、精米する前の玄米・そば・麦・あわ・きび・豆などを含みます。

②地元で採れた食物も食べる「身土不二」


「身」=今までの行為

「土」=今住んでいる環境


「不二」=この2つは切り離せない


という意味を持つ仏教用語です。 ちなみに、更に古い歴史で伝統的に受け継がれるアーユルヴェーダでは「Satmya(サトミヤ)」という言葉が同じ意味を持ちます。


『食養生』では、自分の今住んでいる土地で取れた旬の野菜を中心とした食生活が健康に良いとされています。


しかし、現代は、スーパーに行けば季節に関係なく多種の野菜が売られ、旬の野菜や地元の野菜意外に、海外からの輸入食品も含め様々な土地で取れた食材が、簡単にかつ安価で手に入るようになりました。

近年ではパンやパスタなどが主食になり、動物の肉類を多く取り入れる西洋・欧米化が進み、異文化の食が豊富になってきたせいで体型や病気の傾向の変化もみられますね。


食の国際化が進んできた現代こそ、「身土不二」について正しく理解し実践することが必要なのではないかと思います。


日本人には日本人に合った食事を 日本は海(水)と山(緑)に囲まれ四季のある国。 また土地によって気候も様々です。 地域と四季ごとに豊富な野菜が収穫されるのは日本の食の魅力の一つです。 四方を海に囲まれている土地柄、昔から魚や海藻などを多く食べてきましたし、山では山菜や木の実も食材として取り入れてきました。 味噌、漬物、梅干しなどの保存の効く発酵食品も食卓には欠かせません。

お刺身やお寿司などで生の魚などを消化できるのは、日本人が長年食べ続けてきた結果であり、勿論、そのような食文化のない人種には消化する力が備わっていないのです。 逆に、昔の日本には牛乳やチーズなどの乳製品や牛や豚などを食べる習慣はなく、菜食中心の民族でしたので、元々日本人の体は乳製品や肉類などの動物性脂質やタンパク質を消化する力を備えていないのです。 例え、スパイスをふんだんに使ったインド料理が大好きだとしても、日本人が毎日食べ続けるとどうなるか… 個人差はあるとしてもその内食べれなくなり、和食が食べたい…となるかもしれません。

自国の味を欲することは自然なことです。 食生活の変化とともに体の性質自体が変わってはきていますが、それとともに高血圧や糖尿病などの生活習慣病も増加しています。

また、加工食品や動物性タンパク質を過剰に摂取することで癌を誘発することも研究で結論付けられています。

自然の法則に従った食事を心がけましょう 上記にも述べたように、お店では海外からの輸入食品や1年中同じ食材が売られており、もはや旬の食材が何かすらわからなくなってきているのも現状。 暑い国で取れた野菜や果物は、体の熱を冷ますという目的を果たすので、寒い季節にそれらを食べ続けることで体が冷え切ってしまいます。 夏の暑い季節に脂の乗った肉や魚を過剰に食べると血液の変調を起こし、皮膚の病気を招くこともあります。 知らず知らずに「身土不二」を無視した生活になったり、環境や自然に反する食生活が病気を招く事にもなります。

また、個人的には加工食品で効率よく手軽に済ませる便利な食事に含まれた添加物の摂取によるアレルギーやそれ以外の病気にも着目して、食生活を見直す必要があると感じています。










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