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  • 執筆者の写真mika

マインドフルネスと瞑想について

私たちが常に使っている五感。 聴く、見る、味わう、嗅ぐ、触る。 これらはいつも外に向いており、外の刺激を受け、五感を通して思考や心が動きます。 それが絶え間なく動き続けることで脳や心が疲弊し精神的なダメージを受けるのです。 その疲れを癒し回復させるためには、その感覚を外ではなく内側に向けて双方をつなげていくことです。 では、頭の中の止まないおしゃべり、ごちゃごちゃと散らかった思考、心のモヤモヤやネガティブな感情はどうやって手放すのでしょうか。 例えば何かに対して怒りを感じていたり心配や不安を抱えている時、それがいけないこと判断したり評価しないこと。

また、その感情を消そうしないで、「今、怒っている自分がいる。」「今、不安な自分がいる」というように自分の状態に気付き、ただ在るもの、起きていることとして認めること。 先ずはマインドフルな心で外側内側で起きていることや今の状態を静かに観ることから始めてみましょう。



オンラインクラスでは毎週水曜日の夜に【マインドフルネスヨガ&瞑想】クラスを開講しています。

クラスのはじめは、アーサナで肉体を通して体の感覚に意識を集中させます。


肉体を通して集中することでより深くマインドフルネスな状態へと導き、瞑想を行います。


瞑想の実践では

「ある一つの対象に心を集中させる→実践中に注意がそれる → 再び集中する」

(ここでは意識を向けるという努力が伴います)


→この一連の流れを繰り返します



継続的なトレーニングを行うことにより、マインドフルな心の状態を維持する力が養われていきます。


そして、瞑想は努力がなく自然に起きる状態です。




もう少し「マインドフルネス」と「瞑想」について少しまとめてみます。





元来、「マインドフルネス」は日本の仏教や禅の修行法が始まりです。

苦しみから完全に解放するための自己認識や悟りへと徐々に導いていくための気付き を得るために仏教でいう瞑想「坐禅」で実践されているものです。



そこから派生したものがアメリカに伝わり、仏教瞑想を体験したジョン・カバットジン氏がアメリカで特定の精神障害の治療のための手法としての「マインドフルネス認知療法」を確立し、医療の世界で多大な貢献をしました。

また、一般向けの「マインドフルネス ストレス低減法」においては、著作『マインドフルネスストレ ス低減法』で解説されるマインドフルネス瞑想法は、注意を集中すること・現在の瞬間に、一切の判断を行わずに注意を払うこと、とされています。



そして最近では、上記の実践をGoogleが社員研修に取り入れたことで注目を浴び、現代の

宗教性のない再生化されたマインドフルネスがビジネスパーソンの中でも広がりつつあります。

Googleをはじめとし、Microsoft、Linkedin、P&G、Intelなども積極的にマインドフルネスを取り入れているようで、facebookには瞑想ルームがあったり、GoogleのMTGルームには瞑想のための座蒲団が積んであり、ランチタイムに25分社員みんなで瞑想をするそうです。 (なんて理想的!!)




近年の脳科学の研究では、下記のような様々な効果が得られることが科学的に認められています。

・脳疲労が解消される

・ストレスが軽減される

・仕事の効率が上がる

・仕事の意欲ややり甲斐を感じるようになる

・創造性が高まる

・集中力、記憶力が高まる

・共感性が高まる

・眠りが深くなる、睡眠の質が上がる

・感情が安定する

・人間関係や家庭が円満になる

・慈悲慈愛の心が芽生える

・感謝の心が深まる




それでは、瞑想についてはヨガの観点からみていきます。

ヨガの8支則の5段階目の感覚の制御(プラティヤハーラ)が瞑想への入り口としてとても重要なステップです。

これは、マインドフルネスでいう「今ここ」に意識を向けるということです。

ヨガでは、アーサナ(肉体を使うこと)を通じて身体感覚に意識を向けていくことで5段階目のプラティヤハーラを実践していきます。





ヨガのアーサナ中は呼吸が大切です。

体を動かすことで脳の運動が活発になり、呼吸を行うことで副交感神経が優位になります。


良い悪いなどを判断したり、不安や心配などの感情を司る脳前頭前野や大脳辺縁系が鎮まっていきます。

前頭前野が鎮まると神経活動の主体が「気付きの脳」に近づきます。



瞑想は1つの対象に注意を払い、そこに意識を長く集中させること。 瞑想の実践中は、背骨が真っ直ぐに伸びて快適で安定した姿勢が大事なので、瞑想の前に身体を鍛錬し姿勢を整えることがアーサナなどの目的です。 瞑想中は、瞑想をしよう、雑念を払おう、無になろう努力しないことが重要です。

それらはかえって集中の障害になります。 身体感覚、わき起こる雑念、動く思考や感情など全てを「在るもの」として観ていきます。 観察している自分(意識)と観察されている自分(心や体などの動きのあるもの)との二つがある状態で、次第にこの二つが一体となると肉体や呼吸の感覚さえもなくなり、ただ在るという気づきだけが残る感覚になります。

これは安易なことでななく、そのプロセスには実践するという努力が伴います。 マインドフルネスや瞑想の実践を日常に取り入れることで、心を整え安定した自分軸を作っていくことができます。 「瞑想をしよう」と構えないで、1日5分からでもいいので「毎日実践すること」から始めでみましょう。

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