恐る恐るドアを開けた一ヶ月ぶりのインドの我が家。
昨夜は遅い帰宅だったので、本当は掃除したい気持ちをグッと抑え照明を暗いまま見ない振りをして就寝。
起床後は枯れた植物に水と光を与え、ノンストップで掃除洗濯に徹する。
誰も住まない部屋の片隅に虫や何者か(生き物)が暮らして居る形跡、排水溝からの匂いや一ヶ月でドアの噛み合わせが更に悪化していたり、至るところにあらゆる欠陥や変容を発見。
そんな終わりの見えない想定内の現状に一旦区切りをつけて、地下のスタジオでのTTC修了生の練習会に飛び入り参加させていただきました。
途中参加だったのでわずか30分ほどではありましたが心身が解され、みなさんとの再会で、またここでの暮らしや活動に向けて前向きな気持ちになりました。
午後は所用で近くへ外出。
日本の都市化や発展もさることながら、ここグルガオンも新しい道路に続き、いつのまにか新しい路線のメトロが開通していたり一部では急速に進化していました。
日本のような便利さには程遠いにしても、5年前と比較するとうんと暮らしやすくなりましたが、経済の発展や裕福さの反面まだまだ存在する貧困。
何が良くて何が悪いのかは別として、成長と引き換えに失うものが多いのも現実です。
さて、この度の日本滞在中は3回ほどアーユルヴェーダ講義の機会をいただきました。
もっと伝えたいという欲は時間の制限によって抑制されるので、いつももどかしい気持ちを残して終了。
人間が健康で生きていくための基本的なことや基礎知識ですが、話す度にいつも改めて「私はアーユルヴェーダの哲学が大好きだな〜。」とじみじみ感じます。
その中の一つに、アーユルヴェーダの”健康の定義”というのがあります。
時々みなさんに問います。「あなたにとっての健康の定義って何ですか」と。
言葉の定義は人それぞれ自由ですので、正解も間違えもありません。
言い方を変えると、あなたにとっての健康のバロメーターとは?それって人それぞれですよね。
まさに、アーユルヴェーダの健康の定義が人それぞれ異なるというところ。
ここが、私のアーユルヴェーダがどんどん好きになる大きなポイントでもあります。
健康の定義を簡単にまとめると…
目的である「幸福に満ちた人生を送る」ためにまずは自分自身の心身が健康であること。
そのためには自分に合った食事、睡眠、排泄、運動などの生活習慣全般を送ること。
また、環境、人との関わりや社会との調和のとれた快適で安定した生活を送ること。
これは、ヨーガの意味するバランスと同じですね。
食べるものや習慣にしても、アーユルヴェーダの教えではあれはダメ、これは悪い、といった否定的な見方や偏った考え方がありません。
そのもの自体よりも、その人にとってどうであるか、という観点で判断しバランスをしていきます。
こういった考えのもとで物事や人間関係を客観的に観ると、何かや誰かを比較する必要もなくなり、情報に左右されたり惑わされることもなくなります。
自分の心身に何が必要なのかがわかるように、人生においての正しい選択ができるようになり、迷いや心配不安、苦しみから解放され、生きることがますます楽しくなります。
それでも心のある人間ですから、体の調子や感情は常に変動しています。
それ無くすのではなく、その変わるものと上手く付き合いながら、自分の心身、人や社会との繋がりと調和のとれた生き方を目指したいたいものです。
アーユルヴェーダでいうと、変動するドーシャ(不純物)の乱れを整え、本質に近い状態であることが健康を維持することに繋がります。
予告です!
6月〜VYOM wellness Schoolに講師をお招きして「アーユルヴェーダの栄養学」の勉強会を開催します。
アーユルヴェーダをさらに深く学びたい人や、食事や料理、食べもの興味がある方、近日中にご案内を差し上げますのでお楽しみに!
∞お知らせ∞
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