ヤマ・二ヤマ「禁戒・勧戒」
ヨガの8支則にあるヤマ・二ヤマについて。
ヨガの基礎コースやTTC200では、ヨガの哲学を日常に落とし込み理解していきます。
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ヤマとは、日常において行なってはいけない5つの心得。
二ヤマとは、日常において実践すべき5つの心得。
※「ヤマ」について過去の記事を振り返る⇨「ヤマ」=行ってはいけない心得
日常において行なってはいけない5つの心得。
「ヤマ」の中の一つ「アヒムサ」
語源は、”苦痛を引き起こさないこと”。
人を傷つけないこととは、それは肉体的に暴力を振るうことに限らず、行動、言葉、思考のレベルで他者に暴力をふるってはいけないのです。
他人に対しても怒りや妬みを抱かないこと。
自分に対しても追い込んだり責めたりしないこと。
自分本位でいかなる生きとし生けるものも殺してはいけないのです。
自分の命も含め生きとし生けるものの命を敬い、その恩恵に感謝して戴きましょう。
相手を想いやる心を持った言葉や行動は、他人にも傷にはならないでしょう。
「アスティヤ」とは不盗のこと。
物を盗むことはもちろん犯罪ですが、目には見えない時間、信頼、権利、利益なども盗んではいけません。
例えば、約束の時間に遅刻したり、行列に割り込んだり、 相手の話をきちんと聞かずに遮って自分が話すことも他人の時間を盗んでいることとされ、アスティヤ(不盗)に反します。
自己中心的な発言や行動は慎みましょうという教え。
自分自身が肉体だという思考レベルだと、その肉体の感覚を満たそうと執着が生じたり、名声やよい評判を得ようというエゴが生まれます。
自信のなさからも、他人と比較したり評価を得たいという欲が生まれます。
かたちある物やお金、地位、名声など、常に変化し続ける外の世界には真の幸福はありません。
日常において実践すべき5つの心得。
「二ヤマ」の中の一つ「シャウチャ」とは清浄のこと。
自分の身体と心をいつもきれいな状態に保つこと。
他人に不快感を与えないよう、身だしなみを整えることももちろんのこと、身の回りの空間をに清潔に保つことも含まれます。
心の清浄さとは、嫉妬や嫌悪などネガティブ な感情と思考を持たないよう心がける。
立派な人がいたら嫉妬するのではなく尊敬し、受け入れ難いひとがいたら攻撃するのではなく、距離感を保ち反面教師として精進の糧にします。
そうすると、その人にも感謝の気持ちが芽生えます。