マンゴー・パパイヤ・ライチ・オレンジ・メロン・ピーチ…八百屋さんにカラフルに並ぶフルーツたち。
太陽を浴びたフルーツは、エネルギーに溢れたオージャス(活力源)たっぷりの食べ物です。
中でもマンゴーやメロンは一つを取ってもいろんな種類があり、インドのフルーツは日本と比較するうんと安価でしかも美味しい!
手にとって食べごろ度合いや香りを嗅いで吟味してカゴいっぱいに持ち帰り、軽く冷蔵庫で冷やして朝のクラスの前後に水分補給としていただきます。
今のように暑い時期はよくフルーツを好んで摂りますが、寒い冬にはほとんどいただきません。
体を冷やすというのも一つありますが、ただ単純に体が欲しいないというのが理由です。
あと、食事のデザートに出てくるフルーツや多くの女子が好むと思われる見た目美しいフルーツケーキも興味がありません。
ケーキにフルーツが乗ってると誰かに食べてもらう、というあまりお行儀の良くない行為ですが、これは幼い頃からの習性でして、フルーツに限らず「食べたくないもの(=体の欲しないもの)を体に入れたくない」という本能は今も同じです。
アーユルヴェーダの実践を始めてからは、科学的に間違っていなかったということの理解によって、多少なりとももっていた自分の所作に対する罪悪感が解消されました。
アーユルヴェーダから観た「食べ方」があります。
ここでいう食べ方とはマナーとか調理法とかではなく、「食べ合わせ」のことです。
「冷たいもの×熱いもの」この質の違うもの同士の食べ合わせが良くないのは一般的に認知されていると思いますが、日本でも昔から”合食禁”といって害をもたらす伝統的な食べ合わせが挙げられます。
例えば「うなぎ×梅干し」は油と酸で「天ぷら×氷」は油と水の組み合わせで消化不良を起こす、なんて言われてますよね。
インド伝統アーユルヴェーダにも様々な食べ合わせの考えがあり、例えば「牛乳と肉」「牛乳と魚」「牛乳とバナナ」「牛乳とヨーグルト」これもNGです。
では、「フルーツの食べ方」に関してはどうかと言いますと
まず
「フルーツは単独で食べましょう」
という考えが前提にあります。
単独とは、複数のフルーツを同時に食べないということではなく「他の食品と一緒に食べない」ということ。
前述にあります私の避ける食後のデザートやフルーツケーキもそのうちに入りますね。
例えば健康志向の高い女性が朝食で摂る「フルーツグラノーラ」やヨーグルト×シリアル×フルーツの「ミューズリー」これもアーユルヴェーダではNG。
だとすると、ミルク×フルーツの「ミックスジュース」やヨーグルト×フルーツの「スムージー」もNGですね。
では、なぜかというと…
フルーツと他の食品(特にお肉や魚)は、消化のスピードとリズムが違います。
それを同時に摂取すると、胃の中で消化しきれないアーマ(未消化物)が発生し、それが溜まるとアグニ(消化力)を弱め病気のもとになります。
特に消化の良いフルーツは単品で食べた方が栄養の消化と吸収も良いのです。
別例として、炒め物にパイナップルを加えたり調理されたフルーツですと成分も変わってきますので、同じフルーツでもよいう効果をもたらすこともあります。
「フルーツは、朝食、夕食、間食にフルーツだけを食べる」
と薦めています。
かといって、食べ方を急に変えたり厳格になりすぎたり神経質にならないでくださいね。
人によってアグニ(消化力)が違いますし、食べる楽しみを奪ってしまわない程度にアーユルヴェーダの智慧を意識して無理なく日常に取り入れてみてください。
食べ方とは別の話になりますが、フルーツにも6味がありますので、それぞれのドーシャバランスに適した摂り方もあります。
これについてはまた後日。
食べたものがあなたの心・思考・身体を作ります。
食べ物が作り出す心と体の構成や正しい食べ方を知り、食事の大切さを知る。
ちょっとした調理の工夫でもっと料理が面白くなる!
∞お知らせ∞
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