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  • MIKA

ピッタを整え夏を快適に過ごす


インド・デリーグルガオンは先週末あたりから極暑に入りました。

室温調整が上手くいかずに体調を崩してる人も多いようです。

アーユルヴェーダやヨガの哲学では、わたしたち命ある人間(小宇宙)は、自然界や大宇宙から様々な影響を受け、同じメカニズムとサイクルだといわれています。

例えば月のエネルギーに伴い、満月に生理や出産、喧嘩や事故が多いのもその一つ。

季節でいうと、夏に汗をかくかくことは自然な現象であり、発汗するとこで熱を沈静させ体温を調整しています。

それを冷房や極度に冷えた食べ物などの外的なもので抑えてしまうと身体の中の毒までも溜め込んでしまい、それが原因で体調を壊したり、夏が終わりる頃に自律神経の乱れによって起こる「夏バテ」の要因ともなります。

アーユルヴェーダでは、病気の原因は、身体に溜まった毒「アーマ(未消化物)」の仕業といわれています。

食べ物を消化する力と解毒する力は連動しており、消化力が衰えると解毒力も衰え不調や病気を引き起こすというシンプルな仕組みがあります。

夏はピッタの季節なので、特にピッタの乱れ易い時期。

ピッタが乱れることで消化力が落ちます。

もともとピッタの低いわたしの場合、夏の気候には強い方ですが、乾燥の酷いここでは汗で身体の水分がどんどん蒸発し、もともとヴァーア質を多く持ったわたしの肌からは水分も油も奪われていきます。

サラダにはオリーブオイルをたっぷり使ったドレッシングやギーを料理に取り入れていますが、それでも追いつかずここ数日で初めて乾燥で顔に痛みまで感じてきたので、朝はココナッツオイルで全身をマッサージしています。

一方、全身のあせもや蕁麻疹で悩む友人は、毎日インド食を摂り、ほとんどエアコンを使わずに過ごしているそうです。

この生活だと完全に熱が上がり、ピッタの乱れによる肌トラブルを引き起こしてしまいます。

不適切な生活や食事によってピッタが乱れていくと「火」が増え、肌以外にも消化不良や下痢などピッタ特有の症状として現れます。

精神面ではイライラしたり怒りっぽいのも特徴です。

ピッタの悪化を防ぎ改善するポイントは「冷ます」こと。

ここでの「冷ます」は「冷やす」とは違い、体内に篭った余分な熱を下げることで、内蔵や身体の芯から冷やすことはかえって病気の原因となるので気をつけてくださいね。

食事面では、「辛味」「酸味」「塩味」はピッタを高めるので避けましょう。

例えば、同じスパイスを使うとしても、チリやブラックペッパーなどの「辛味」は一気に熱を上げてしまいますが、熱を下げる効果のあるカルダモンや胃腸の働きを促進するコリアンダーやクミンなどをお料理に加えるのは有効です。

ただし、そもそもわたしたち日本人には馴染みのないスパイスを多量に摂取することは自然と反して身体への負担にもなり兼ねません。

適量とは、人によって違うので自分自身で加減してください。

アーユルヴェーダでは、乳製品は「甘味」に振り分けられ、ミルクやギーはカファを上げてピッタを下げますが、ヨーグルトは「酸味」なので向いていません。

日本人には欠かせない発酵食品の”お味噌”も「酸味」と「塩味」なので控えめに。

生活環境・設定はどうでしょうか。

先に述べたように、エアコンの効いた環境で生活を続けると、体温調整のできない身体になってしまいます。

かといって、身体が不快と感じるほどの暑さの中での生活もピッタを上げバランスが乱れます。

適度な温度設定とは、必要に応じてエアコンONとOFFや温度設定を調節しそれぞれに合った温度と湿度の快適指数であることです。

激しい運動や直射日光は避け、月の光を浴びる月光浴で陰のエネルギーを吸収したり、ヨガのゆっくりした動きや呼吸、瞑想で心を落ち着かせることもピッタの乱れに効果的です。

健康管理とは1人ひとり違う体質を理解し、今自分に欠けているもの、また不要なもや過度になりすぎているものがないか食事やライフスタイルを見直す機会をもちバランスを取ること。

身体のバランスは心や精神面にも影響し、その逆も然り。

夏の終わりにやってくる「夏バテ」の予防にも、今のうちからバランスのとれた健康な心身で快適に夏を過ごしましょう。

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