人間の存在を構成する「5つの鞘」
終始明るく穏やかな雰囲気の中、5週間かけて開講してますTTC(ヨガティーチャートレーニングコース)の3週目が始まりました。
次回、グルガオンにて開講します第4期TTCは2018年1月〜です。
詳細は近日中にお知らせします。
※ご興味のある方はお問い合わせください。
これからは、これまで実践と哲学の授業で学んだことを少しずつアウトプットしていきます。
そのためには、授業以外にもホームワークも復習や練習が必要です。
子育てや家庭のお仕事もこなしながらも、いつも元気な受講生の皆さんに私自身活力をいただいてます。
何よりみなさんが健康であることに感謝です。
コースが始まる前は何かと不安を抱えていた人も、そんな不安を感じている間もなく、朝から晩までヨガ浸けかもしれませんね。
コース中はいつもみなさんの体調を考慮しながら進行していますが、知らず知らずのうちに肉体や精神を酷使しないよう、先ずは健康な身体が第一です。
また、普段使わない身体と思考をフルに使っていることで夜はよく眠れていると聞いて安心しましたが、疲労の回復や体力精神力を維持するには睡眠は大事です。
私たちが「カラダ」とよぶものの本質について。
ヨーガの思想の一つウパニシャッドにおいて、人間という存在の構造は5層あり、それぞれがパンチャ・コーシャ(5つの鞘)をもっていると考えています。
「5つの鞘」という意味を持つパンチャ・コーシャは、自分の本質を知り、本当の意味での健康を考える上でも重要なことです。
1つ目の鞘は「アンナマヤ・コーシャ(食物鞘)」
私たちが見て触ることのできる肉体は、食べるものによって作られています。
アーユルヴェーダもそうですが、何を食べたかによって血となり骨となり肉となり、食物によって維持されている人間の基礎となる部分で、私たちの肉体は食べているものによっても左右されます。
2つ目の鞘は「プラーナマヤ・コーシャ(生気鞘)」
プラーナ(生命のエネルギー)より構成されるエネルギー体です。 プラーナは五気あるといわれ、それぞれが生命エネルギーを動かしたり排出の働きを行ったりしています。 新鮮なプラーナを取り入れ、流れを整えることで、オージャス(生命力)が高まります。 この層は、アンナマヤ・コーシャ(食物鞘)とマノマヤ・コーシャ(意思鞘)の間にあり、それぞれの影響を受けたり与えたりする層で、心と肉体の架け橋とも言われています。
3つ目の鞘は「マノマヤ・コーシャ(意思鞘)」
感情や心に関わる層のこと。 心のエネルギーを司り、外からの刺激や出来事に反応して表出する感情の層で、アハンカーラ(自我意識)によって感情をコントロールしなくては、外的なものに心が振り回され乱れてしまいます。
4つ目の鞘は「ヴィジュナーナマヤ・コーシャ(理知鞘)」
起きた出来事や物事を意識と統合して判断します。
チッタ(心)構成でいうとブッディ(判断する心)。 脳がある人間が感情の基準を頭で決定し、そこから判断したり選択する知性の層です。 この知性の層が乱れていると、正しい思考と行動の選択を行うことができません。
5つ目の鞘は「アーナンダマヤ・コーシャ(歓喜鞘)」 人間の本質は、いつも歓喜に溢れ純粋で幸福感に満ちています。 この歓喜鞘が、ヨーガのゴールともいわれる宇宙・生命全体の根源とつながる真我を包んでいるといわれます。
※真我