マントラとはインド古代のサンスクリット語で「真言」「呪文」という意味。
短い言葉で具体的な神様の名前を讃えたり、抽象的な祈りの言葉を繰り返し唱えるものがあります。
その言葉のもつ意味よりも、音の持つバイブレーションが讃えられている神さまの聖なる働きを呼び起こし、自分自身の身を守りネガティブな考えや呪縛などから解放する効果をもたらすと言われています。
マントラを唱えると精神の安定と向上を促すなど、正しく活用する事でその恩恵を得る事ができますが、マントラ自体にとても強く功徳なエネルギーがあるため、間違った言葉や発音をすると逆効果になることもありますので、中途な半端な認知で安易に発するものではありません。
インドのヒンドゥ教では、インドの最高位層であるパンディット(僧侶)によるお寺や聖地で行うプージャに限らず、一般の家庭でも朝夕とマントラを詠唱する儀式がありごく日常的なものです。
初めて訪れたバラナシで印象的だったガンジス川でのアールティとプージャ。
日本では馴染みなのいような「マントラ」ですが、仏教でいう「南無阿弥陀仏」などのお経、キリスト教でいう「アーメン」などの賛歌がそれにあたります。
マントラはいろいろな宗教で言葉を変えて存在しており、全てはインドのマントラがルーツにあります。
日本でも「言霊」と言う言葉があるように、宗教の信仰心を指しているのではなく、言葉には命が宿っており「言霊」のもつ力を信じると言う考えです。
ヨガのクラスでマントラを唱えるのは、精神を落ち着かせ今ここの空間と時間に集中し、心と体を統一させるといったことも一つ効果としてあります。
身体など物質的なものだけでなく、空間のエネルギーや感覚や細胞までもが浄化され研ぎ澄ませれ、潜在意識が覚醒していくのを感じることがでます。
残念なことに、日本の一部では未だにヨガやマントラに対しての宗教的な偏見があるために、スポーツクラブやカルチャーセンタなどの施設によっては、ヨガの前後に唱える祟高であるマントラ「オーム」ですら禁止されていますが、インドのクラスでは必ずと言っていいほどマントラを唱えます。
意味がわからなく正しくチャントできなくても、その音を聞いてバイブレーションを感じるだけでも何か受けるものがあるはずです。
マントラを耳にしたり唱える時間。
とても心地よく大好きな時間です。
インドでヨガを習う方にとっては、ヨガスタジオにはもちろん大半がインド人の先生なので特別なことではありませんが、7月からVYOM wellness YOGA schoolでもインド人講師による一般クラスが始まります。
インド伝統のハタヨーガをベースとしたアーサナと呼吸法を入れた75分のクラス。始まりと終わりにはインドでは一般的に唱えられている数種類の有名なマントラをチャンティング。
先生はすでに日本人の生徒さんに教えており、ティーチングは英語ですが、英語が苦手な方でもとてもわかり易い言葉で教えてくださいます。
詳細は後日ご案内します!
日本にも素晴らしいヨガの先生、知識や技術が豊富にありますし、日本人ならではの繊細さや日本人の気質・体質に合わせ、日本の現代社会に添ってヨガがあります。
その根底には、インドの叡智を受け継いだヨガが存在し、インドとい土地でインド人の先生だからこそ学べるヨガがあります。
私はどちらも尊重しながら、今後も自分に必要なものを必要なタイミングでインプットとアウトプットしていきたいという想いでヨガの学びと実践を続けています。
一時的な流行りや情報に流されない真髄に触れたヨーガだからこそ今の時代にも受け継がれているもの。
そんなヨガのヨガの奥義を、ご縁のある皆さんと共有し一緒に学びを深めていけることに歓びと感謝の気持ちです。
合掌。
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