インドから日本の仕事用に持ち帰って来た未開封の荷物を取り出すと、
「めっちゃ埃っぽい!!」
思わずひとりで小さく叫んでしまいました。
どこもかしこも掃除の行き届いた(そもそも空気が違う)日本にいると、少しの埃や汚れさえも目につくし、より敏感に反応してしまいす。
除菌シートで拭き取りながら、残すところ1週間の日本滞在でできることを頭の中で整理する。
現実は日本とインドをいつも往き来しながらいつでもインドにシフトできる態勢でありながら、こころは今ここに。
数年ぶりの5月の日本は、少し歩けばじんわり汗ばむ程度の過ごしやす気候。
私のドーシャも良くバランスされてるようで、心身ともにすこぶる快調です。
インドグルガオンは酷暑真っ只中な様子。
今の時期、インドの自宅のリビングは特に陽当たりが良いのもあって、日中の篭った熱が部屋じゅうに蒸していて呼吸するだけで朝から汗だくです。
一ヶ月前までは、幸いにも移転したばかりの地下のスタジオは外の気温より3度以上低く、何とかファンだけでもクラスが進行できている状態でしたが、さて6月はどうなることでしょう…
この暑さが夜の眠りを阻害している方も多いのではないでしょうか。
かと言って、夜通しエアコンやファンをつけたままでだと喉を痛めたり風邪を引いてしまうので気をつけてくださいね。
暑い時には生理的に汗をかくことが自然ですので、ヨガのクラスでも不快指数を超えない程度の暑さでしたら極力エアコンは使いません。
体の熱は汗をかくことで体温を調整しているので、もし汗をかかなければ体温調整ができない生で体調を壊し自律神経も乱します。
※以前の記事「ピッタを整え夏を快適に過ごす」
夏はピッタの季節。
ピッタが乱れやすく消化や吸収、代謝が弱くなります。
「冷たいものを食べ過ぎない、飲み過ぎない。」ように気をつけましょう。
日本で外食をすると、毎回店員さんに「氷なしで」とお願いするのが億劫になることもあります。
季節関係なく、なぜあんなにふんだんに氷を入れるという習慣がついたのでしょう。一般家庭に冷蔵庫のない一昔前は氷は貴重だったはず。
昨日も喫茶店で出てきたお水の氷を抜いてもらう私に友人が「氷が良くないのは体を冷やすから?」と素朴な質問。
確かに氷は体を冷やしますが、特に夏やもともとピッタ質の人などは体を冷ますことが必要な時もありますので、冷やす食べ物=悪いというわけではありません。
アーユルヴェーダで重要とするのは「消化力」。
キンキンに冷えた氷水は、アグニ(消化の火)を消してしまうというのが主な理由です。
アグニが低下すると、消化不良、食欲不振、胃酸過多やげっぷなどの症状、また消化吸収を妨げ代謝も落ちてしましまいます。
その結果、アーマ(未消化物)が体内に溜まり、それが病気の原因となるわけです。
夏はやっぱりビール!といきたいところでしょうが、アルコールよりもお白湯と併用して常温の水やフルーツジュースやハーブティーを飲むように心掛けてみてください。
またスポーツをして汗をよくかく方は、夏の水分補給に相応しいものの一つとして、飲む点滴とも言われているココナッツウォーターをお薦めします。
インドでは、甘くない塩の入ったラッシーやジーラ(スパイス)の入った飲み物もよく見かけますが、どちらもピッタを鎮静させ消化を促すという理にかなった飲み物です。
夏だからスタミナをつけよう!なんて食べ過ぎも注意です。
消化に負担のかかる肉料理や揚げ物など避けて、豆、穀類などの菜食中心に変え、胃腸が弱っている時はフルーツを摂ると良いですね。
ピッタを乱しやすい甘味、苦味、渋味を摂取して、酸味、塩味、辛味を控えましょう。
熱性が特徴の“火”の元素を多つ持つピッタ質の人は、夏に体調を崩しやすくなりますので気をつけてくだい。
アーユルヴェーダは、全ての人にこれが良いと限定するものではなく、自分の性質、季節や環境、時間などに合わせた一人ひとり異なる健康法。
日々の習慣の中に出来そうなことから取り入れてみてくださいね。
∞お知らせ∞
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