アーユルヴェーダでは、内臓に負担をかけないで消化に良いもの、またそれぞれの体質やドーシャバランスを整える食事によってアーマ(未消化物)を溜めない健康な体を作り、何よりも消化力を高めるとこを重要としています。
また、新鮮なお野菜や果物、できたての新鮮な食べ物をいただくことがサットヴァ(=純粋な心)を作ると言われています。
作り置きや冷凍はしません。
生まれた国や育った環境、季節や年齢などによって変化するドーシャによって、お魚や肉類を必要とする人もいるわけで、決してアーユルヴェーダ食=ベジタリアンではありません。
ただし、トリートメント中はノンアルコールはもちろん、消化力を考慮して完全ピュアベジタリアンです。
この滞在中、ほとんどの方が普段アルコールを飲む方でしたが、口を揃えて「飲みたいと思わない」と感じたのはトリートメントと食事、またこの環境の効果ですね。
レストランでは、ドクターの指示に従ってヴァータ・ピッタ・カファとそれぞれのドーシャ別に並べられる料理を選びます。
私は何度かそれを意図的に無視して、3種類とも少量ずつ取り食べ比べて見たところ、「おいしい」と感じるも味は日によって多少異なり、もともとバランスの崩れやすいヴァータ、もしくはとりわけ低いピッタの食事を体が欲していることが解りました。
自然と体が必要なものを教えてくれていることは、心身が純粋であればあるほど敏感で繊細になっていくのだと思います。
インドに住んでいても毎日インド料理を食べ続けることはありませんし、正直北インド料理はスパイスが強すぎてあまり好きではありませんが、このセンターの食事には一度も飽きたことはありません。
皆さんもここの料理がとても気に入ったようで、このセンターが設立した頃から20年以上勤めるベテランシェフより学ぶアーユルヴェーダクッキングクラスをリクエストしました。
メニューは3種類選べるということで
・オニオンクリームスープ
・ミックスベジカリー
・ビーツルーツのトウレン
に意見一致し決定。



南インドはお野菜やフルーツの種類も豊富ですし、土地のせいでしょうか、北インド(デリーNCR)よりもお野菜が立派ですし生き生きしてます。
使うスパイスは北インドとは異なり比較的少なめです。
南インド料理の特徴は、ふんだんに使われるフレッシュココナッツファインとグリーンチリ。
アーユルヴェーダでは使うスパイスは3種類まで。
チリやニンニクなどのラジャシックな食材も極力控えめなので、とても薄味です。
なのにコクがあるのはスパイスを入れるタイミングやお野菜と水分の加減などの調理法。
調理中、部屋中に立ち込めるココナッツオイルの香りがたまりません。
ベースになるものは同じでも、スパイスの種類や組み合わせ、使うお野菜の種類でドーシャ別のディッシュができるのです。
インド料理って何をとっても作り方はいたってシンプルですし、日本食のようにコトコト煮込んだり時間をかけることもないので、この3種類も約1時間強で出来上がり。
テイスティングではあまりの美味しさに、食後にもかかわらず皆さん結構しっかりいただいてました。
食べることは大好きですし、今では食に関しての意識も高い方ですが、もともと食べるもの自体には拘りがなく、昔から母の作った家庭的な手料理が一番好きで安心でした。
それはきっと、母がいつの時も家族のことを考えて料理をする姿を見ていたこと、どのような食材を使ってどのように調理をしてテーブルに並べられているのかという過程を知っているからなんだと思います。
当たり前のように毎日食卓にあったものが、親元を離れてからは何よりも恋しく特別な料理になりました。
作り手の気持ちやエネルギーはそのまま料理にも影響しますし、食べる人の感情も消化力に影響します。
「心のこもった料理」
「愛情の含まれた食事」
「美味しく味わっていただくこと」
「感謝していただくこと」
それが何よりも純粋な心身と健康な心身を作るのだと思います。
∞お知らせ∞
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