普段、これが食べたい!といった欲求は少ない方で、同じものを続けて食べることの方に安心感を感じて飽きるまで食べるのですが、体の調子が良いときは、「何が食べたい」と言う体の要求がはっきりしています。
ここ数日も、空腹時になると具体的に出てきます。
ちなみに一昨日はキノコとのホワイトソース、昨夜はブロッコーリーと人参のフリッターを和風の甘辛ソースで絡めたものに主食はお米、と結構具体的です。
その体からの声に応えて野菜を調達し丁寧にキッチンに立つ。
とても基本的なことですが大切なことだと思います。
逆に、体の不調な時は、食べたい物がよくわからないまま口にしてしまい、空腹でもないのに食べることで余計に調子が悪くなることもあります。
これは、アーユルヴェーダで言う6つのサラ(=味)とアグニ(=消化力)と関係しています。
アーユルヴェーダでは、消化力を高めることを重要としており、消化力が弱ることで、体の中にアーマ(=未消化物)を溜め込み、それが病気を引き起こす原因といわれてます。
その消化力も人によって違います。
大切なのは、自分のアグニ(=消化力)を理解し食べることです。
消化力に見合った適量でないときちんと消化ができず、栄養分を吸収できなかったり、消化不良や余分なものを吸収してしまうことが起こります。
また食べるタイミングも消化力に影響します。
空腹感を感じた時に食べることが大切です。
前に食べたものがきちんと消化されてから食べましょう。
疲れきっていたり怒りで感情が高ぶっている時は、アグニの働きを妨げるので食事には向きません。
よく噛むことで唾液によって消化酵素を作り、適度な速さで食べることがより消化力を高めます。
アーユルヴェーダでは、ドーシャのバランスが取れていることが健康とされいます。
そのために何を食べれば良いのかという判断については、自然に体の欲するままに食すことが理想ですが、大抵の人が習慣や嗜好に任せてしまいがち。
アーユルヴェーダでは味を6つに分類して考え、その味を1回の食事に今の自分に必要な味をバランスよくとりい入れることで過剰になっているドーシャを鎮静させ、ドーシャのバランスが整います。
▼6つの味とドーシャの関係▼
①甘味
「地」と「水」の組み合わせ
ヴァータ・ピッタ↓カパ↑
②酸味
「地」と「火」の組み合わせで
ヴァータ↓ピッタ・カパ↑
③塩味
「火」と「水」の組み合わせ ヴァータ↓ピッタ・カパ↑
④辛味
「火」と「風」の組み合わせ ヴァータ・ピッタ↓カファ↑
⑤苦味
「風」と「空」の組み合わせ ヴァータ↑ピッタ・カパ↓
⑥渋み
「風」と「地」の組み合わせ ヴァータ↑ピッタ・カパ↓
この味とドーシャへの影響を参考に、今の自分のドーシャにどのラサを積極的にとり、どのラサを控えめにした方が良いかというのを見極めます。
また、ドーシャバランスは体質だけでなく、季節や年齢によっても変化するのが自然で、気候や環境によって摂取する味も変わります。
私の場合、寒い冬になるとヴァータが優勢になるために、油性のものに加え塩味や甘味ものをより欲します。
そして最も重要なのは、なんでも『ほどほど』であること。
消化力に関していうと満腹感になる前の状態で胃にはいつも程よいスペースを空けておくこと。
あれは良くない、これは悪い、といったネガティブな思考に心が支配されないこと。
好きなもの、好きな味だけに偏らないこと。
どんなん食べ物にしても、「美味しい」といただくことが、何よりも健康的。
感情は体へも影響します。
作り手は食べる方への愛情を持って作ること。
感謝していただくことがより健康な心身を作ります。
考え方も行動も偏らず、拘りすぎず、心身が悦ぶことを優先してください。
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