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  • MIKA

スーパームーンに委ねて


月が地球に大接近するエネルギーは、私の心へより近く長年触れなかった脆いものに触れてきた。

2016年11月14日の満月を前に、いつもに増して強烈なエネルギーを放つスーパームーンの影響を数日前から受ける私の内側を静かに内観する。

自分にも相手にも批判しないし否定もしない。

繊細なもの同士、言葉がなくても心が伝わり感じるものはお互いにある。

でも、どうしてもわからないものもある。

正解も不正確も答えはない。

人の気持ちを勝手に勘ぐったり、自分の想像を事実に仕立てたりはしたくない。

それは相手に失礼だし、自分が苦しいだけではっきりいって無意味だから。

だから、自分の気持ちはいつでもシェアしたいし相手にもしてほしい。

理解は求めない。

ただ在るものを認めるために。

人の心は常に動き変化してる。

それをいま観て、そのタイミングできちんと消化する。

そのタイミングを逃してしまったら、大切なものまで失くしてしまうとこは知っている。

理解できなくても、相手を大切にするためには知る必要がある。

それが人と人の信頼や絆を深めて関係を築いていくものだと思うから。

想いが強く特別な感情を抱くと、それ以上に求めてしまうから、そこにまた痛みを伴う。

それも悪くないし認める。

長い間、そこには触れないで生きてきた。

その痛みがどれほどのものか、知ってるから。

月の光のエネルギーはその痛みを思い出させたと同時にあの時空をフラッシュバックさせる。

それは思った以上に強烈だった。

そしてそれは必要だった。

痛みだけじゃなく、とてもとても深く大切で愛おしい感情。

またそこにかえることを許す自分と

かえらないと頑な自分。

帰らなくてもいいと許したら

もう何も恐れることはない。

全てを許し受け入れれば、痛みとは仲良く付き合える。

還るところはひとつ。

とても平和で快適な場所で優しさと温かさに包まれる。

辛く苦しい経験をして

その痛みを癒す者は

自分に人に全てに

優しくなれるのは本当だ。

闇が在るから光が在る。

目の前の月をこの眼でしっかり受け

放つ光を全身に浴び

変わらない一定のペースで動くものに

闇に照らされる月に

宇宙の果てまで繋がる光に

安心して

全てを委ねてみるのも良いかもしれない。

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