今月はディワリホリデーに来年のリトリートの準備も兼ねたケララコーチに続きヴァラナシのショートトリップ。
そして来週末からは再びアーユルヴェーダリトリートの為、10日間のケララ滞在、とたまたま重なったものの、先月からちょっと動きすぎですね。
移動が続くとヴァータの乱れによって、睡眠が浅い、寝つきが悪い、食欲のむら、疲労感、などの不調を招きます。
また、長期での南インドなど暖かい土地での滞在ではカファが優位になり、眠気(何時間寝ても眠い)、頭が重い、体のだるさ、浮腫み、などの不調を招きます。
去年のケララリトリートでは、顔がパンパンに腫れるという悲しい症状に気持ちが落ち込みましたので、今年はそうならないようにトリートメントの内容を見直します。
今回の移動先では意識的にほぼ毎日のようにアーユルヴェーダのトリートメントを受けていたので、ヴァータによる不調は回避。 しかし、戻った先のデリー・グルガオンの大気汚染があまりに酷く(去年よりさらにうんと!)、不覚にも喉を痛めてしまいました。
空気のせいかと思いきや、くしゃみも出るし急に気温が下がったのもあって風邪なのか、もう何なのかすらわからない状態です。
アーユルヴェーダでは、食べ物による毒(アーマ=未消化物)を排出するように、大気からの汚染による身体の毒出し洗浄法があります。
そのトリートメントの一つ「ナスヤ」
「ナスヤ」とは、鼻にオイルを入れて鼻腔や鼻腔に溜まった雑菌、ウィルス、汚れを取り除く以外にも、喉の痛み、頭痛、花粉症、眼の疲れや首の凝りなど首から上の不調全てに効果的と言われています。
3000年前の古典書にはこのようにも書かれています。
[ナスヤ] チャラカ・サンヒター第1巻5章57~62節 より 『経鼻剤をしかるべきときに、規定された通りに用いる人の眼・鼻・耳は損なわれない。頭髪も髭も白くなったり、褐色になったりしない。また頭髪が抜けることはなく、むしろ増える。頸部硬直、頭痛、顔面麻痺、下顎硬直、慢性鼻炎、偏頭痛、を鎮静する。頭蓋部の血管・関節・腱は経鼻剤によって大きな力をつける。顔はおだやかでふくよかになり、声は滑らかで太く大きくなる。すべての感覚器官は澄みわたり、力強くなる。鎖骨より上部の病気が突如起こるようなことはない。高齢になっても老齢が頭部に威をふるうことはない』
治療では、「アヌタイラ」という専用のオイルメディスンがありますが、習慣として取り入れる場合は、セサミオイルでもできます。
方法は、セサミオイルを綿棒に浸し、2滴程度のオイルを片鼻に入れる。
もう片鼻を閉じて吸い込む。
反対側も同じ。
少し横になり、オイルが喉に降りてきたら、うがいをして吐き出す。(インド人が痰を吐いている様に思いっきりね!)
慣れてきたら「アヌタイラ」を入手してトライしてみてください。
喉の奥の方で感じる味は独特ですが、毒が溜まってると痰と一緒に出るのですっきりしますよ。
ただし、飲み込んでしまうとまた毒を体内に戻してしまうのでご注意を。
人によって、痛みを感じたり吐きそうになる場合もありますが、これも毒出しの行程です。
まだ恐怖心がある時はやめておきましょう。
その他、食後、発熱中、生理中、妊娠中も避けてください。
「ナスヤ」を実践する前の準備として「ジャラネティ」=鼻うがいをおすすめします。
どれだけ気をつけていても体調を崩すことはありますが、基本的なうがいや清潔を怠ってはいけませんし、マスクも呼吸が苦しいとか格好悪いとか言ってられません。
身体の管理者や防衛者は自分自身ですし、自分の身体を一番知ってるもの自分です。
それに、病気になると自分が辛いだけではなく、仕事にも影響するし家族や周りの人にも心配をかけたり迷惑をかけてしまうので、それがまた精神的に負担です。
酷い酷い、悲観的にな言葉を繰り返したところで環境が変わるわけでもないし、ここから今すぐ避難できる状況でもないので、今の生活に支障が出ないよう、また今やることに全うできるよう、できる限りでの対策で安定した日々を送りたいと思います。
身体の健康は心の安定にも繋がりますし、心の乱れが身体の病気の起因でもありますからね。
∞お知らせ∞
11・12月開講【アーユルヴェーダ基礎コース】受講者若干募集中
====================== インドデリー・グルガオンにて 日本語でちゃんとしたヨガのクラス ヨガとアーユルの基礎を学ぶコース開催 本場インドでアーユルヴェーダを学ぶならVYOM wellness