ヨガの語源は「Yuj(ユジュ)」=荷台を引く牛馬の頸の後ろにかける横木のことで「繋ぐ」もの。
「馬を車体につなぎ、その馬車をコントロールして、道をはずさず、人生の目的地へ行くこと」を意味しています。
そこから「ヨーガ(ヨガ)」とは「結びつける」「コントロールをする」「バランスをとる」ための方法として伝わってきています。
では、一体何と何を?
そこで今、自分自身や、私たち人間を取り巻く社会や自然界を見ると、明と暗、天と地、昼と夜、月と太陽、男と女、緊張と弛緩、苦と楽、生と死…あらゆるものが二つの相対する性質をもって成立していることに気付きます。
この体一つとっても、吸うと吐く、右と左、交感神経と副交感神経、この両極の二つが合わさって一つの命として成り立っています。
日本では、男は日の子(彦=ひこ)、女は日の女(姫=ひめ)が結ばれることを結婚といい、日止(人=ひと)が生まれます。
「古事記」では、男女の両神「男神(いざなぎ)」と「女神(いざなみ)」があらわれ、神話が展開されていったそうです。
また、命の源であるご飯を右の手「陽」と、左の手「陰」で握ったものを「おむすび」と言うように、日本では「結ぶ」ということを命のキーワードとして用いてきたのです。
ヒンズー教・仏教・道教・神道・キリスト教の中においても、根本的に「陰と陽をバランスよく結びつける=ヨーガ」という思想が”命の根本の思想”となっていることが理解されています。
このように「ヨーガ」とは、陰・陽の両極にあるもののバランスをとることですが、そこには天秤でいう0(ゼロ)となるポイントがなければ、その働きは生まれません。
0ポイント、いわゆるニュートラルな状態に、身体的にも心の動きの上でも生み出す技法をヨーガでは重要なことと考えており、アーサナ(坐法)で体の軸をつくり、そこから心の軸をつくるためのヨーガ哲学があります。
そのゼロポイントの状態を、ヨーガの根本経典であるヨーガスートラにおいては「ヨーガとは心の作用を止滅させることである」と冒頭に述べており、実践的な知恵や技法を集約しているのです。
ヨーガの実践の目的でもあり本来の状態=真我と言われる支点に戻ることを最終段階とし、をヨーガでは「サマーディー=三昧=歓喜に満ちた梵我一」仏教では「空(くう)」と呼びます。

言葉が少し堅苦しくなりましたが、ヨーガの思想も哲学も日常的な些細なことの中に含まれていて、生きていくことそのものだと思います。
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