心のエネルギー「トリグナ」について
アーユルヴェーダでは、3つの属性の体の性質を『トリドーシャ』といって「ヴァータ」「ピッタ」「カファ」と分けて考えるのに対して、心にも3つの属性の気質があり、それを『トリグナ』と言い「サットヴァ」「ラジャス」「タマス」と分けて考えます。
それぞれの特徴を以下のように説明します。
サットヴァ=純粋性
幸福感に満ちた純粋でクリアな心の状態を”サトヴィック”といいます。
・汚れや否定性がない。
・起きていることに動揺しない。
・落ち着きがあり安定していてる。
・物事を公平に見る事ができる。
・清潔感に溢れている。
・新鮮な食べ物を好んで食べる。
ラジャス=激動性
怒りに満ちた荒い心の状態を”ラジャシック”といいます。
・行動的で攻撃的。
・情熱的でがんばり屋さん。
・人目や他人の評価を気にする。
・競争心が強く負けず嫌い。
・感情に左右されやすい。
・刺激的で味の濃い食べ物を好む。
タマス=怠慢性
不活発で貧欲な心の状態を”タマシック”といいます。
・執着心が強い。
・決断力やバイタリティーに欠けている。
・他人を困らせたり迷惑をかけても気にしない。
・内気で楽することを優先する。
・清潔さに欠ける。
・加工品や栄養価の低い食べ物を好む。
これらのトリグナは、トリドーシャと同様に誰もが全て持ち合わせているものであり、3つのそれぞれが影響し合いながらバランスを取っているので全て必要なのです。
例えば、ラジャシックな過剰な動きをタマシックが抑えてくれ休息や睡眠をとるとこができますし、タマスの優柔不断や怠惰さからラジャシックが抜け出させてくれます。
サトヴィックな気質のバランスが取れていると偏りのない思考で正しい選択や判断を下す事ができます。
やりたい事や目標が明確で自信があると、他人からの評価に関心を持たず、過剰な欲望、情動などという感情がなく物事に対する期待もなく常に満足しています。
また、喜怒哀楽に正直で楽しい時に笑い、悲しい時に泣ける素直で正直なのも自然なサットヴァであります。
まさに生まれたての赤ちゃんのようなピュアな心。
理想はトリグナのバランスが取れてよりサットヴィックでいる事です。
その為には
・サトヴィックな食べを食べる。